テレビで流される「土足シーン」につき、初めて意識した、思い出のドラマです。通常、ドラマにおける土足の場面はワンシーン、一瞬といったものが多いですが、これは時間としてはかなり長いも特徴。1999年のドラマ「美少女H」より。
ストーリーとしては、母親を殺された中2の少女による復讐の物語。主人公の少女が、犯人を探し、復讐を果たすべく、家を訪ね歩くといった感じ。
で、問題のシーン。
深夜、犯人と思われる家にやってくる少女。
画像のように、カメラは、キッチンに侵入した少女の、足元、靴のアップから入ります。いかにも「靴のままの侵入」を印象付けるカメラワーク。ちなみに、靴は白のストラップパンプス。これは、ドラマ冒頭より少女が常に履いている、かなり履き古された、汚れた靴であり、土足実害的にもパッチリ。
土足のままキッチンに入ってきた少女。真っ先に、包丁を探し、手にします。ここでのポイントは、靴音。フローリングの床を「コツコツ」と音を立てて歩きます。
包丁を手に、次は、いよいよ男を捜す少女。そのままキッチンから出ると、階段に向かいます。ここでも同様、パンプスのままですので、階段をコツコツと音を立てて上がります。
で、いよいよ男の部屋に侵入。ベッドで眠る男性に向かって歩き、包丁を突きつける→人違いだと分かる→階段を下りる。
って、まあ、家の中に勝手に土足で上がられ、眠ってるところ包丁まで突きつけられ、あげく「人違いだった」なんて、めちゃくちゃ迷惑ですが、それでも、こんな美少女に家中を靴のまま歩き回られるのなら、それはそれでいいものではあります。
冒頭にも書いたように、この土足シーンは時間が長いことが特徴。侵入から、探索、発見、人違い、そして帰るところまで、一連のシーンとなってます。
ドラマの土足シーンといえば、1つの部屋、1つのシーンが普通ですが、こうして、靴のまま家中を歩き回るのは珍しくて貴重。初めて意識した土足シーンでもあり、印象に残っています。