前回に続き、「体育館土足」の2回目です。
まず、一般的なアイドルDVDや写真集、テレビドラマ、その他作品における体育館での撮影はどうなっているでしょうか。
いろいろ見ていくと、基本的には、新品のスニーカー、体育館シューズ、上履き、さらには、素足、靴下といったものが多いようです。撮影場所として体育館を借りている以上、汚れた靴のまま入ったり、ヒール靴のまま入ったりといった、あまり無茶なことはできないようです。
ですが、探せばあるもの。
「土足実害派」として、最も嬉しい、まさに汚れた靴のまま、きれいな体育館へ入るという、最高のシチュエーション。おそらく、タレントのルックスも含め、今まで見た中で、これが最もスゴイ作品だと思います。
管谷写真集『理想』と、そのメーキングDVDから。画像の通り、三つ編みの少女(撮影時高1)が、制服に白ソックス&黒のスニーカーを履き、体育館で、遊びまわっているところ。
もちろん、ココで注目は、靴の裏。
最初に書いたように、体育館での撮影は、通常新品の靴を用いることになります。この場合も、これが撮影用に用意された新品のスニーカーであれば、何の問題もないわけです。
ですが、ちょっと気になることがありました。
それは、この前のシーンに、同様の衣装&同様の靴にて、ヒマワリ畑や、公園のような広場でのカットがあるのです。しかも、雨上がりなのか、湿った土なのか、とにかく、見るからに、ぬかるんでいてる土質。靴も、若干側面にまで土がついている様子がわかります。そんなシーンを見た後、この体育館シーンが登場となるわけです。
当然、「もしかして、土足!?」の疑問が沸くわけですが、とはいえ、実際の小学校の体育館を借りての撮影といえますので、さすがに、土足はないか・・・と思ったところ、意図的なのか、偶然なのか、靴裏のアップのカットが!!!
まさに、泥で真っ黒! 一切、土を落としたり、拭いたりした形跡すら、見られません。これほどまでに汚れているのです。もう、これ以上ないくらい完璧な、あからさまな実害アリアリ体育館土足。
とにかく、屋外の草原・花畑の撮影の流れで、そのまま、真っ黒に汚れたスニーカーで、次の撮影場所となる体育館に入り、あげくに、バスケットをしたり、バドミントンをしたり、走り回ったり、とにかくやりたいほうだい土足で動き回ります。
この体育館は、DVDにちょっと写る「●●小学校校歌」の掲示物背景からも小学校のものといえ、新しくピッカピカの床です。そこに、こんなにも泥のついた靴のまま入り、笑顔で遊びまわっている状況。もはや信じられません。
なぜ、上履きのような別の靴を用意しなかったのか。
用意できなかったのだったら、靴下のままだっていいのではないか。体育館での撮影が、素足や靴下の写真集・DVDもいっぱいあります。
そしてなにより、どうしても、この靴で撮影したいのなら、この靴しか用意がなかったのなら、靴の裏を拭くなどして、せめて泥を落とすべきではないのか。靴の側面にすら、泥の汚れが付いたままである点、先ほどの花畑の撮影から、そのまま全く拭いてないことがよくわかります。
とにかく、これら当たり前とも思えることを、一切やらず、泥の付いたスニーカーで、そのまま体育館を走り回る映像と写真。これぞ土足実害の典型であり、自分の中では、文句なし、2010年のベストヒットです。
なお、本人は、どう思ってるのでしょうか。高1ということで、小中高と体育館について当然土足は禁止と知っているはずです。カメラマンに指示されたからという理由で、あっさり土足できるのか。こんなキレイな体育館を汚してしまうことに抵抗はなかったのか。その心情も気になるところです。
ちなみに、動画からも、この撮影で使用された体育館の入り口は、段差になっていて、足拭きマットがあって、その奥の扉を開けると、写真にある体育館の本館といった感じ。映像としては見ることが出来ませんが、それでも、段差を、そしてマットを、汚れた靴のまま上がったというシーンを想像するだけで、ドキドキものです。
また、こんな泥靴で歩き回った床も気になります。靴跡は?土の汚れは?そして誰が掃除したのか。小学生が掃除をしたのか。いろいろ気になります。
ということで、それまで「畳土足至上主義」だった私が、これを見て「体育館土足」に転向したほどの作品。宣伝みたいになりますが、土足(主に実害重視)に興味のある人は、ぜひ買って、確認してみてください。